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ホテル・アーカイブズ通信 - http://www.hotel-archives.org
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ごあいさつ
このメールマガジンは、実際に泊まったホテル・リゾート・旅館を、泊まった人の視点でご紹介する目的で発行しております。国内、海外をアットランダムに取り上げいきますが、将来きちんと整理して、データベースにしていこうと思っております。

近年、新しいタイプの旅館が次々にオープンしていますが、今回ご紹介する旅館もそのうちの1軒です。那須のにぎやかな通りから少し入ったところにある、静かな「おこもり系」の宿は、食事を運んでくる以外にスタッフは客室に入ってきません。気取りのないインテリアが、24時間温泉に入れるわが家という感じでした。豪華さはないけれど、ハードにもソフトにもオーナーの心づかいが感じられる小さな宿です。

「ホテル・アーカイブズ通信」 発行人
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TODAY'S HOTEL Volume.03
Released at 17 June 2003
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御宿 なか田
基本情報 | basic info about hotel
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名称:
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御宿 なか田
所在地: 栃木県那須郡那須町湯本713-23
TEL: 0287-76-6886
FAX: なし
室数: 4
施設: 駐車場
URL: http://www.onyado-nakada.com/
プロフィール: 2001年にオープンした、全4室のこじんまりとした宿。各部屋はメゾネット形式で、1階に居間と寝室、天然温泉かけ流しの浴室が、2階に食事室がある。ロビーの階段箪笥や囲炉裏が、古材を使った柱と調和して田舎家の雰囲気をかもしだしている。
泊まった部屋: かえで 1泊2食 2名利用1名 18,000円(サービス料なし、税別)
撮影時期: 2002年8月
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詳細情報 | Details

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細い路地に面した入り口。大きな看板はなく、しゃれた石組みと門構えがいかにも隠れ家といった雰囲気を感じさせる。

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玄関から見たロビー。囲炉裏の右手に小さなライブラリーがあり、旅やグルメに関する書籍や周辺の観光ガイドなどが揃えられている。奥に見える引き戸が客室の入り口。
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入り口から見た食事室。ロビーと同じ2階部分にあたる。かえでの間にちなんだのか、壁土にはところどころもみじが塗りこめられている。広いベランダがあり、開放感がある。
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階段を降りた1階部分に居間と寝室。ここにはスタッフが一切入ってこないので、ほんとうに寛げる。いつでもゴロンと横になれるベッドはほどよい硬さで、ダウンの掛け布団。チェックインしてすぐ、ひと風呂あびて昼寝ができる!
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寝室側から見た居間。庭先を小さな川が流れていて、木々の緑が目に心地よい。紅葉の時期はみごとだろうと思われる。右側にあるかごに浴衣やタオルが用意されている。

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泊まった部屋は檜風呂だが、客室ごとにぜんぶ異なるようだ。天然温泉のかけ流しなので、気が向いたらいつでも入れる。とろっとした感じの温泉につかりながら、外を眺めるとほんとうにリラックスできて、何度も入ってしまった。ガラス戸を開けると、ちょっと露天風呂気分。
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全13品の夕食は、2、3品ずつ運ばれてくる。一品ごとの量はさほど多くないが、食べ終わってみるとけっこう満腹だった。けっして高価な食材ではないが、丁寧に手づくりされていることが伝わってくるお料理。左側が前菜と向付、右側がメインの那須牛のヒレステーキにもぎたてトマト。
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特大の鯵の干物がおいしかった朝食の膳。ご主人が浜松出身のせいか、全体に甘めの味付けのように感じた。夕朝食とも食後にコーヒーが飲めるのはありがたかった。
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<泊まってみて>
もともと小規模のホテルや旅館が好きなので、雑誌で見て行ってみようと思った宿でした。仲居さんがお世話してくれることが苦手なので、こうして放っておいてくれる宿が増えてきたことは大歓迎。料金も手ごろで、気軽に泊まれる宿だと思います。近くには正統な入れ方の紅茶が飲める英国風ティーハウスや、天然酵母のパン屋があり、おこもりに飽きても楽しめるところでした。
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編集後記 | From editors

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団体旅行にぴったりな大規模温泉旅館や観光ホテルが苦戦する一方で、非日常的な空間とホテル的なサービスを提供する高級旅館や、隠れ家のような小さな宿に人気が集中しているようです。「なか田」は、こうしたトレンドの中で生まれた新しい旅館のあり方を体験させてくれた宿でした。海外のホテルやリゾートも魅力的なのですが、個性的な日本旅館が増えてきて、次のデスティネーションに迷う今日この頃です。次回は、ローマのグランドホテルを予定しております。

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