このメールマガジンは、実際に泊まったホテル・リゾート・旅館を、泊まった人の視点でご紹介する目的で発行しております。 国内、海外をアットランダムに取り上げていきますが、将来きちんと整理して、データベースにしていこうと思っております。
さて、今回取り上げるナポリの5つ星ホテル、グランドホテル・パーカーズは、ナポリ湾を見下ろし、 ベスビオス火山を遠くに眺められる高台にあります。ナポリの繁華街からちょっと離れた住宅地にあるためか、とても静かで 落ち着いた雰囲気でした。海側の部屋からは、さえぎるものが何もないので、すばらしい眺めを堪能できます。
ホテルの名前は、1870年開業のHotel Tremontano-Beau Rivergeを1889年に買い取り、1908年まで所有していた海洋学者の George Parker Bidder 氏に由来している。ネオ・クラシック様式の外観は、夜間ライトアップされると整然と並ぶ窓が浮かび上がり、 とても美しい。各国の元首クラスや映画スターにも人気があるとのこと。館内はメンテナンスが行き届いていて きれい。地下鉄Amedeo駅へ徒歩10分。
ベッドから左に視線を移すと、ベランダに出るガラス扉がある。隣室とペアで 一つのベランダを共有する構造で、唐草模様の仕切りが風情を添える。ナポリ湾とカプリ島が春らしく 霞んで見えた。なかなかの絶景。写っていないが、これよりやや左に観光名所のひとつである卵城が見える。
バスルーム。設備が新しいので清潔感がある。広さはけっして狭くないのだから 、脱衣かごがあると便利だと思った。アメニティグッズはオリジナルだが、特筆するものではない。
おまけにスイートの室内を。メゾネット・タイプになっている。室内に入って すぐ左手に大理石張りの階段があり、ゴールドの装飾のついたきゃしゃな感じの手すりが19世紀的か? 1階が居間で、2階が寝室。1階部分は泊まった部屋の1.2倍くらいの広さがあるように感じた。
2階部分のベッドルーム。ベッドがほとんどを占めるくらいの広さで、右奥の 手すりの先が吹き抜けになっていて、ロフト感覚。大型のTVがむきだしで置かれているのが、何とも 惜しい。
旧式のエレベーターは扱うのにコツがいるシロモノでしたが、それが却って古いホテルであることを思い出させて くれるほど、全体がきれいでした。有名なルーフテラス・レストランは、朝食の時だけ利用しましたが、夜はナポリの 町を見下ろす絶好の夜景スポットになるとか。客室は海の見える側と廊下をはさんで反対側にもあるので、もし反対側の 部屋になった場合は、ここから眺めを楽しめます。交通至便とは言いがたいので、静かで落ち着いた雰囲気がお好きな方に おすすめします。観光中心の場合は、市街にあるホテルがいいかもしれません。ところで、ナポリといえばピッツァ。 中央駅から徒歩7、8分のDa Michele で食べた、直径30センチのマルゲリータは、もちもちしたドーとあっさり していながら味の濃いトマトソースで絶品でした。
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