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ホテル・アーカイブズ通信 - http://www.hotel-archives.org
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ごあいさつ
このメールマガジンは、実際に泊まったホテル・リゾート・旅館を、泊まった人の視点でご紹介する目的で発行しております。 国内、海外をアットランダムに取り上げていきますが、将来きちんと整理して、データベースにしていこうと思っております。

さて、今回取り上げるナポリの5つ星ホテル、グランドホテル・パーカーズは、ナポリ湾を見下ろし、 ベスビオス火山を遠くに眺められる高台にあります。ナポリの繁華街からちょっと離れた住宅地にあるためか、とても静かで 落ち着いた雰囲気でした。海側の部屋からは、さえぎるものが何もないので、すばらしい眺めを堪能できます。

「ホテル・アーカイブズ通信」 発行人
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TODAY'S HOTEL Volume.09
Released at 29 July 2003
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Grand Hotel Parker's
基本情報 | basic info about hotel
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名称:
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グランドホテル パーカーズ  (ナポリ/イタリア)
所在地: Corso Vittorio Emanuele, 135, 80121 Napoli, Italy
TEL: +39-0817-612474
FAX: +39-0816-63527
室数: 83室
主な施設: ルーフテラス・レストラン バー 
URL: http://www.grandhotelparkers.com/
プロフィール:

ホテルの名前は、1870年開業のHotel Tremontano-Beau Rivergeを1889年に買い取り、1908年まで所有していた海洋学者の George Parker Bidder 氏に由来している。ネオ・クラシック様式の外観は、夜間ライトアップされると整然と並ぶ窓が浮かび上がり、 とても美しい。各国の元首クラスや映画スターにも人気があるとのこと。館内はメンテナンスが行き届いていて きれい。地下鉄Amedeo駅へ徒歩10分。

泊まった部屋: ダブルルーム 1室1泊2名 200ユーロ (朝食ビュッフェ付、税込み)
(個人的な伝手でのレート)
撮影時期: 2003年3月
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詳細情報 | Details
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泊まった部屋は標準的なタイプだが、海側だったので眺めがよかった。ダブルと いっても、シングルサイズのツインベッドで、木製のヘッドボードがいい味をだしているが、幅が狭い。 どちらかというと、硬めの寝心地だった。上掛けが毛布だったのが、今ではめずらしいかもしれない。 画面の左側にTVが置かれている。写っているスリッパは私物。
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ベッドから左に視線を移すと、ベランダに出るガラス扉がある。隣室とペアで 一つのベランダを共有する構造で、唐草模様の仕切りが風情を添える。ナポリ湾とカプリ島が春らしく 霞んで見えた。なかなかの絶景。写っていないが、これよりやや左に観光名所のひとつである卵城が見える。

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さらにベランダに出ると、ナポリの市街地の向こうにベスビオス火山が見える。 いかにもナポリに来たという印象を強くしてくれる眺め。この火山の噴火で壊滅してしまったポンペイ 遺跡は、ナポリからそう遠くないので、ぜひ訪れてほしい。
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右手前にベッドの端が見えるが、実際は十分な広さがあるリビング・スペース。 白い壁に映えて、濃いローズピンクのソファがアクセントになっている。家具は19世紀のアンティーク らしいが、メンテナンスは行き届いていた。
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ベッドの向い側のデスク。寝室兼居間の広さは24平米くらい、天井も高い。 外観のデザインのために窓が大きく取られていないので、室内はやや暗いが居心地は悪くない。 左奥が入り口にあたり、グレーの装飾がついた扉がクローゼット。
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バスルームは8平米くらいで、洗面室とトイレ&浴室に分かれている。壁と床は 白い大理石張りになっており、装飾はゴールドで統一されているが、蛇口が普通っぽくて中途半端な 感じだった。洗面室はパウダールームを兼ねていて、椅子が一つ用意されている。
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バスルーム。設備が新しいので清潔感がある。広さはけっして狭くないのだから 、脱衣かごがあると便利だと思った。アメニティグッズはオリジナルだが、特筆するものではない。

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おまけにスイートの室内を。メゾネット・タイプになっている。室内に入って すぐ左手に大理石張りの階段があり、ゴールドの装飾のついたきゃしゃな感じの手すりが19世紀的か? 1階が居間で、2階が寝室。1階部分は泊まった部屋の1.2倍くらいの広さがあるように感じた。

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スイートの居間を部屋の奥から見る。ストライプのソファと中近東系の模様のラグを アクセントに、すっきりしたインテリアである。スイートというと、標準的な部屋に比べて、突然豪華な つくりになるホテルもあるが、ここは延長線上という感じ。バスルームはほとんど同じ仕様だった。
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2階部分のベッドルーム。ベッドがほとんどを占めるくらいの広さで、右奥の 手すりの先が吹き抜けになっていて、ロフト感覚。大型のTVがむきだしで置かれているのが、何とも 惜しい。

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<泊まってみて>
旧式のエレベーターは扱うのにコツがいるシロモノでしたが、それが却って古いホテルであることを思い出させて くれるほど、全体がきれいでした。有名なルーフテラス・レストランは、朝食の時だけ利用しましたが、夜はナポリの 町を見下ろす絶好の夜景スポットになるとか。客室は海の見える側と廊下をはさんで反対側にもあるので、もし反対側の 部屋になった場合は、ここから眺めを楽しめます。交通至便とは言いがたいので、静かで落ち着いた雰囲気がお好きな方に おすすめします。観光中心の場合は、市街にあるホテルがいいかもしれません。ところで、ナポリといえばピッツァ。 中央駅から徒歩7、8分のDa Michele で食べた、直径30センチのマルゲリータは、もちもちしたドーとあっさり していながら味の濃いトマトソースで絶品でした。

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編集後記 | From editors
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今回は一緒に泊まった人の関係で、スイートルームを見学する機会を得ましたが、たいていは泊まった部屋とパブリック スペースの可能な範囲内で撮影しています。ホテルによっては、P R のために喜んで案内してくれるところもありますが、 やはり実際に泊まってみないと、使い勝手や居心地の良し悪しはわからないですね。さて、次回は、マリン・リゾートの 代表格ハワイにある、ハワイらしくないリゾートホテルをご紹介します。
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