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ホテル・アーカイブズ通信 - http://www.hotel-archives.org
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ごあいさつ
このメールマガジンは、実際に泊まったホテル・リゾート・旅館を、泊まった人の視点でご紹介する目的で発行しております。 国内、海外をアットランダムに取り上げていきますが、将来きちんと整理して、データベースにしていこうと思っております。

今週から3週連続して、北海道の小さくて美味しい宿をご紹介します。ご紹介くださるのは、この夏に3軒泊まり歩いていらした ティンブリーミーさん。第1弾はパッチワーク状の丘が美しい美瑛からガーデニングハウス エルミタージュです。

「ホテル・アーカイブズ通信」 発行人
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TODAY'S HOTEL Volume.16
Released at 16 Sep. 2003
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ガーデニングハウス エルミタージュ
基本情報 | basic info about hotel
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名称:

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ガーデニングハウス エルミタージュ (美瑛/北海道)

所在地: 北海道上川郡美瑛町三愛みどり
TEL: 0166−92−0991
FAX: 0166−92−0991
室数: 5室
主な施設: 貸切ジャグジー レストラン  
URL: http://lilac.hokkai.net/‾erumi/index.html
プロフィール: 十数年前に仕事で来て以来、すっかり美瑛が好きになったご夫妻が、住まいも移して1998年に開いたオーベルジュ。客室は、 ツインタイプのA2室とロフトタイプのB3室がある。コテージが2棟あるようだが、詳細は不明。喫煙所はあるが、全館禁煙。周囲に広がる なだらかな丘陵地帯が季節によって色彩やパターンが変化するので、季節を変えて訪れる楽しみも。
泊まった部屋:

ゲストルームA No.0991
1名 1泊2食 14,000円(税別)

撮影時期: 2003年8月
投稿者 ティンブリーミー
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詳細情報 | Details

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丘のまち美瑛の郊外にあるホテルの外観。林に囲まれ、こじんまりとした印象。雪国らしく二重になったエントランスを入ると、 スリッパに履き替える。少々面食らうが、後で訳を伺うと、季節によってどうしても泥だらけになるので、このあたりは皆こうしているとのこと。 夕食にちょっとおしゃれして・・・スリッパは悲しい。
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泊まった部屋は2階の0991号室。覚えやすいからと、電話番号の末尾から順に部屋番号をつけたとか。広さは30平米ほどだが、 天井が高いため、もっと広く感じた。昼間曇っていたのが夜晴れて、天窓からたくさん星が見えたのには感激した。
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シッティングスペース。トリプルの時にはベッドになるソファ。左側に冷蔵庫やお茶のセットがある。内装はシンプルで、 TVも電話もない。
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入り口付近と洗面スペース。ベッドルームの片隅に洗面スペースがあるという位置関係。左下のバスケットの中にタオル類が 入っている。バスルームはこの左手にあるが、いわゆるユニットバス。
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美瑛のごちそうは、何と言っても丘の美しさ。2階にあるラウンジの窓いっぱいに広がる、流れるような丘の稜線。 ガーデニングハウスを標榜しており、6、7月にはホテルの庭もお花畑になるそうだ。
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2階のラウンジには、ソファや椅子がが植物に囲まれるように配置されており、景色を眺めたり、小さなライブラリーの本を 読んだりして寛げる空間を作っている。
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1階にある貸切制のジャグジーは、24時間いつでも入れる。温泉でこそないが、開放感にあふれた丘の眺望は抜群で、 外からも丸見えと思いつつリラックスしてしまう。写真手前が洗い場になっている。ここで入浴する方がだんぜん気持ちがいいので、 部屋のバスルームは使わず終い。夜間は木々をライトアップして入浴、という裏技も楽しめる。
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レストランは1階の奥にあり、陶芸家作の照明などをアクセントに、いたってシンプルなつくり。地元の食材を使った 本格的なイタリア料理を供する。レストラン部分はオーナーシェフが経営することで、ペンションとは一線を画している。
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料理は、皿によって水準にバラつきがあったというのが正直なところ。でも、美味しいものは本当に美味しくて、 前菜に出たカスベのほっぺ(エイのほほ肉)のフリット(写真手前)、イカ墨のリゾット(同左奥)や、デザートのオレンジのパンナコッタは 絶品だった。若いシェフの今後の成長に期待大。
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美瑛を訪れて本当によかったと思わせてくれた「四季彩の丘」のお花畑は、ホテルから車で15分ほどの所にある。 あざやかな色とりどりの縞模様が稜線にそってうねっているため、眺める位置によって見え方が変化するのが、とても面白かった。

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<泊まってみて>
エルミタージュは、ペンションだらけの美瑛で、小さくても本物のホテルを作りたいというオーナー夫妻のこだわりが強く感じられるホテルでした。 広々したジャグジーは、この規模のホテルでは異色のコンセプトでしょう。「シェフを雇う余裕はありませんので、レストラン部分については委託する という方式でやっています。」まったく業種のちがう世界にいた人が家族だけで運営するペンションを開くと、どうしても素人料理の域を出られないのは ご存知の通り。料理をプロに任せるという視点が新鮮でした。「毎年、社員旅行でよそのホテルに泊まりにいきます。客として泊まってみると、 いいところも悪いところも勉強になるんです。」まだまだ進化しつづけるホテルだと思いました。

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編集後記 | From editors

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前号で、「リッツカールトンが東京にできたら人気沸騰でしょう」と書いたら、六本木の防衛庁跡地に2008年オープンとの発表がありました。 ちょうど六本木の駅をはさんで、グランドハイアットと競うような位置ですね。部屋数もさることながら、今までのリッツカールトンのインテリアの 傾向を踏襲するなら、まったく違うタイプの両ホテル。それぞれの個性を楽しめそうです。これから数年、海外の最高級ホテルが立て続けにオープン する東京は、世界的に見ても激戦地と呼ばれそうです。さて、北海道第2弾は、アワビやウニといった海の幸をリーズナブルな値段で楽しめる自称 「食べるお宿」です。今になって真夏のような暑さがもどってきました。体調にはご用心を。

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