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ホテル・アーカイブズ通信 - http://www.hotel-archives.org
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ごあいさつ
このメールマガジンは、実際に泊まったホテル・リゾート・旅館を、泊まった人の視点でご紹介する目的で発行しております。 国内、海外をアットランダムに取り上げていきますが、将来きちんと整理して、データベースにしていこうと思っております。

北海道の小さくて美味しい宿第2弾は、知る人ぞ知る海鮮料理の宿「いわない温泉 高島旅館」です。 投稿者のティンブリーミーさんによりますと、こんなに贅沢な海の幸をリーズナブルな値段で堪能できるところは 数少ないのではないかとのこと。魚好きな方にはこたえられない宿でしょう。

「ホテル・アーカイブズ通信」 発行人
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TODAY'S HOTEL Volume.17
Released at 23 Sep. 2003
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いわない温泉 高島旅館
基本情報 | basic info about hotel
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名称:
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いわない温泉 高島旅館 (岩内/北海道)
所在地: 北海道岩内郡岩内町字野束505
TEL: 0135-61-2222
FAX: 不明
室数: 和室 11室 洋室3室
主な施設: バリアフリー構造  
URL: なし
プロフィール: 本州ではあまり知られていないが、魚料理が安くて旨いと北海道では有名な宿。札幌と函館の ちょうど中間くらいの日本海沿いにある島牧村の「しままき海鮮高島旅館」の2号店として、1999年に積丹半島の 付け根にある岩内温泉にオープンした「食べるお宿」。
泊まった部屋:

洋室 202号室
おまかせコース1名 1泊2食 13,000円(2名利用、サ込税別)

撮影時期: 2003年8月
投稿者 ティンブリーミー
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詳細情報 | Details

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いわない温泉高島旅館は、積丹半島の西側の付け根にある港町岩内の中心部から車で10分ほどの 山の中腹にある。眼下に岩内の町と日本海、さらに積丹半島の先端までが一望できるロケーションはすばらしい。 宿の後ろに見えるのは岩内スキー場。冬には、日本海に向かってシュプールが描ける。
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料理と並ぶ宿の特長が「バリアフリー構造」。宿のエントランスは段差ゼロで、ホテルのように 靴のまま部屋まで行ける。2階建てながらエレベーターがあり、身障者用トイレが男女1ヶ所ずつ完備されているほか、 全室洗浄トイレ付きとなっている。ちなみに料金は、料理のコースと人数によって変わるだけで、平日も週末も同じ。 盆と正月のみ1名5,000円増しとなる。
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泊まったのは洋室で、25平米ほどの広さ。板張りの床など白木をふんだんに使ったインテリア。客室には シャワールームがあるだけでバスタブはない。広い大浴場は杉の香りが強く、少々熱めの源泉がそのまま引かれている。 夕食は部屋食だが、室内のテーブルは盛り沢山の料理にはやや狭く、スタッフも支度がやりにくそうだった。
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部屋からは日本海が一望と言いたいところだが、木が繁っていて海はほとんど見えなかったのは 残念。海が見える部屋は、201、212、213、215号室の和室4室。でも、日が暮れた後の街の灯はなかなか綺麗だった。
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「おまかせコース」の夕食は、6月から8月には殻付きの生ウニ2個、さっぱりしたムラサキウニと 濃厚なバフンウニの食べ比べで始まる。ちょっと小さめのエゾアワビは、焼き、刺身、鍋と1人3個も出てビックリ。
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さらにヒラメの活造り、モンケの塩焼き、ナマコ酢、刺身、浜鍋と魚と貝がずらっと並ぶメニューは、 生ウニが秋から春まではタラバ足に変わるだけで、あとは通年変わらないそうだ。「魚、さかな、サカナ、魚を食べれば」の 一夜を過ごせば、「頭、あたま、アタマ、頭」は良くなるとは限らないが、満足感は十二分。朝食に出たニシンの塩焼きが絶品 だったのも特筆もので、「食べるお宿」の看板に偽りなし。
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吹き抜けになった1階ロビーラウンジは、ガラス越しに海と積丹半島を借景にした居心地の良い場所に なっている。朝食後はここでコーヒーが供される。スタッフもリクエストにすばやく丁寧に対応してくれ、感じがよかった。 車椅子の老人を囲んで家族一同で来ていたゲストが楽しんでいる様子を見て、バリアフリーの宿を作るためには、 ハード面だけでなく、ソフト面も重要だろうなと感じた。
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ロビーラウンジの外にあるテラス。段差がないので車椅子のまま出られる。 浴衣姿の外国人ゲストが、夕暮れ時のんびり寛いでいる姿が見られた。
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正面に見える積丹半島は、先端の神威岬まで宿から50キロもある。積丹の海は、夏の好天時も良いが、 鉛色の空と激しい波しぶきの厳しい冬に訪れるとなお良いと思う。小樽まで車で1時間、ニセコにある神仙沼の湿原地帯まで 小1時間、近くで遊ぶ所に事欠かない。
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<泊まってみて>
泊まる所を選ぶ最大のポイントは美味しい食事。肉も魚も好きですが、基本的には野菜が大好きで、魚尽くしや船盛りに 興味を示すことはめったにありません。夕食の時にちょっと飽きたかなという瞬間はありましたが、朝食のニシンを食べれば 改めて心底美味しいと思えるほど、ここはやっぱり「美味しい宿」でした。夕食のボリュームはかなり多めなので、 宿泊当日の昼はそうとう軽めにした方がいいかもしれません。小樽運河近くの「まほろ」のあっさり醤油ラーメンがいちおしです。 細めんとダシの旨味がたまりません。さて、イタリアン、新鮮な海の幸と続いた食いしん坊旅行の締めは、ここ数年毎年1回 泊まっている大好きな野菜系のホテルです。
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編集後記 | From editors

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美味しい食事とバリアフリーの宿。高齢化が進む日本にぴったりのコンセプトではないでしょうか。最近、洋室を取り入れる 旅館が増えてきましたが、高齢者にとってもふとんよりベッドの方が寝起きが楽ですし、畳に座るより椅子に腰掛けた方が ひざなどへの負担が少ないと思います。すべてを洋風にというのでは旅館らしさがなくなるかもしれませんが、これからの 旅館のあり方への一つのヒントになるのではないでしょうか。さて、次回は北海道小さくて美味しい宿の中でも極めつけの 1軒をご紹介いただきます。味覚の秋、どこかお出かけの予定はありますか。

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