Vol036 ホテル花小宿 6
アルミサッシでない木枠のガラス戸と広縁に置かれた時代物の小さなソファ。庭は狭いが、手入れが行き届いていて、どこか懐かしい風景だった。低い塀の向こうにはごく普通のアパートの窓があり、人の姿が見えてしまうため、軒先のすだれが目隠しになっている。