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ホテル・アーカイブズ通信 - http://www.hotel-archives.org
HOTEL ARCHIVES
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ごあいさつ
このメールマガジンは、実際に泊まったホテル・リゾート・旅館を、泊まった人の視点でご紹介する目的で 発行しております。 国内、海外をアットランダムに取り上げていきますが、将来きちんと整理してデータベースにしていこうと思っております。

こんなホテル、初めて!と思ったのが正直な感想でした。30余年たったホテルに整形手術を施して、まるでトップモデルに仕立てたかのような、ホテルクラスカのことです。 実験的なホテルというふれこみに惹かれて泊まってみたら、これが予想以上にエキサイティング。 スペースは狭いものの、バスルームが主役のシングルルームがもたらす圧倒的な開放感は、ある意味リゾートに滞在した時に共通するものを感じました。
「ホテル・アーカイブズ通信」 発行人
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TODAY'S HOTEL Volume.51
Released at 01 June 2004
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ホテルクラスカ
基本情報 | basic info about hotel
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名称:
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ホテルクラスカ
所在地: 東京都目黒区中央町1-3-18
TEL: 03-3719-8121
FAX: 03-3719-8122
室数: 9室(他に長期滞在用27室)
主な施設: ロビーラウンジ、ドッグトリミングショップ、ブックショップ
URL: http://www.claska.com/
プロフィール: 築34年のホテルを躯体はそのままにリモデリングして、2003年に名称も運営会社も変更してオープン。 有名デザイナーのコレクションの開催など、トレンドの最先端を行くイベントが催されるスペースとして認知されつつある。 やや交通の便が悪く、車でない場合は目黒駅からタクシーかバスを利用、または東横線学芸大前駅から徒歩10分。
泊まった部屋: 506号室 シングル室料13,860円(税サ込み)
撮影時期: 2004年5月
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詳細情報 | Details
zoom 写真をクリックすると拡大写真がご覧になれます。
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ホテルの外観。目黒通りに面した建物は、個性的なパッチワーク模様でよく目立つ。 3階までの幅広い部分には、ホテルのロビー及びラウンジ、ギャラリースペース、デザイン関係のオフィスがある。 4階と5階は短期滞在用、6階から9階までは長期滞在用の客室。4階のテラス付きの部屋は、3階の屋上部分を活用しているというわけ。
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ホテルのエントランスはこじんまりとしており、隠れ家っぽい雰囲気。 エントランスの右側に、犬といっしょに一休みできるようなウッドデッキのポケット・スペースが設けられ、トリミング・ショップの入り口との間を上手につないでいる。 自動ドアを入ると、イギリスのアーティストによるディスプレイが左側の壁一面を飾っていて、デザイン志向のコンセプトをさっそく感じさせてくれる。
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ロビーは、古いホテルにしてはけっこう天井も高く、開放感があった。目黒通りに面した側は全面ガラスで外光がよく入る。 目隠しに障子を横にしてピアノ線でつるしているのが面白い。供される料理はアジアンテイストのメニューで、同じものをルームサービスでもリクエストできる。
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泊まった506号室に入ったところ。20平米の広さのうち、8平米くらいがバスルームというユニークなつくり。 泊まろうと思った動機が、まさにこの大胆なコンセプトに惹かれたからだったが、ご覧の通り、全面ガラスの丸見え状態。 まるでバスルームに泊まっているかと錯覚するほど。
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ベッドはシングルマットのセミダブルで、まぁ寝心地は普通といった感じだった。 ベッドの向こう側の不思議な出っ張りはそれほど気にならなかったが、シングルなのに枕が4つあるのは?? 寝室の床は材質は不明だが畳表のような表面だった。
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部屋の奥から入り口付近を見る。クローゼットはなく、壁にハンガーでかけるようになっている。 バスローブと使い捨てスリッパが用意されていたのは望外の喜び。浴衣やパジャマの用意はなかった。 小さめの机の上にフラットTV、お茶のセット。ミニバーには500ミリリットルのエビアンだけが入っていて、これは無料。
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一段高くなったバスルームの床は板張り。窓にはブラインドが、バスタブの周囲にはシャワーカーテンがかかっている。 バスタブは足を伸ばしてというわけにはいかないが、日本式なので肩までゆったり浸かれる。 シャワーは高さが調節できるホルダー付きのハンドシャワー。給湯はやや物足りないスピードだった。
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洗面台は見せるための家具。窓に向かってメイクアップできるのは◎だった。トイレは洗浄機能付きではない。 トイレの後ろにはタオル・ウォーマーがあり、いつでも乾いたタオルが使えるのはとても便利だった。 ただし、窓が腰より下まで開いているので、使う際はブラインドを閉めないと、向かいのマンションからバッチリ見られてしまうのが難点。
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バスアメニティは、洗面台の下に置いてある箱の中に収められていた。大きめのボトルがうれしいオーガニック系、MARKS&WEB製。 歯ブラシの色まで黒で統一しているところにこだわりを感じた。
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部屋から見える夜景。右側に東京タワーが見えた。残念ながらバスタブに浸かっては見えない。 部屋の照明を全部消して、ぼうっと眺めていると何とも落ち着いた気分になってくる。 ちなみに窓が二重になっているので、目黒通りの騒音はまったく聞こえなかった。
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朝10時から供されるイングリッシュ・ブレックファスト、1,250円。しかし、出てきたのはアメリカンだと思われたが・・。 全体の味は特筆すべき程ではないが、オレンジジュースが濃縮還元にもかかわらず、フレッシュ・スクイーズにも負けない美味しさだった。 他にベトナム風お粥のアジアン・ブレックファストがある。
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<泊まってみて>
この部屋ほど、一人で泊まってよかったと思ったところは初めてでした。つまり、バスルームがガラス張りなので、配偶者でも親子でも恋人でも決して見られたくないところが丸見えなのです。 逆に言えば、狭い部屋なのに、圧倒的な開放感に満ちています。タオル・ウォーマーがある一方、収納する引き出しや姿見がないなど、ファシリティに偏りがあるのはデザイン優先のコンセプトのためかも。 ベッドのちょうど真上に強制排気のファンがあり、寝ている時に音が気になりました。 チェックアウトの際、スタッフに伝えたところ、同じようなクレームがあり、対応してみたが、これ以上絞るとドアが開かなくなる弊害があるとのことでした。 シティホテルの新しいあり方を追求する実験的なホテルということですので、今後どう変化していくのか興味津々です。
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編集後記 | From editors
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昨年の6月に創刊した小紙ですが、おかげさまで1,000部に迫る部数を発行するメールマガジンになりました。 これも、ひとえに手持ちの写真と貴重な宿泊体験情報を提供してくれるサポーターの方々と毎週読んでくださる読者の皆様のおかげと感謝しております。 これからもいろいろ試行錯誤しながら、地道な活動を続けてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 さて、来週はうっとうしい梅雨空を吹き飛ばしてくれるような、南太平洋の美しい海辺のリゾートの風景をお届けします。 梅雨どきは天候が不順ですので、くれぐれも体調を整えておすごしください。
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