4年ほど前「danchu」で知って以来、ずっと気になっていた摘草料理の宿「うつお荘」。まだ見ぬ恋人のような深山の料理旅館を初めて訪れることができました。
旅館と言っても、実は料理民宿なのではないかという事前の印象を裏切る部屋や館内の質感もさることながら、期待をさらに上回ったのが料理です。
ご主人が毎日のように山から採ってくる山菜をはじめ、川魚、豆腐、蕎麦といった山の幸いっぱいの夕食と朝食は、いわゆる「高級食材」とは無縁ですが、素材の味ばかりか香りまで活かしきるような繊細な調理によって、優しい味が舌と体にしみわたってくれます。
テイストは全然違いますが、料理の水準は、夕食が信州の「旅館すぎもと」と、写真の朝食が北海道の「マッカリーナ」と同じくらいの高水準に感じられました。
うつお荘は、リーズナブルな価格の宿の中では、ひょっとしたら日本一の美食の宿かもしれません。 |
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