ホテルとは思えないこぢんまりした入口を通り、一歩中に足を踏み入れると、そこには中世を彷彿とさせる空間が広がっていました。薄いピンク色の壁に囲まれ、絵画やアンティークの調度品が飾られたロビーは、いかにもパラッツォ(館)という雰囲気をかもし出しています。さらに、2フロアー分ほどある高い天井と効果的なスポット照明が、優雅さを際立たせています。
ベルニーニ・パラスはフィレンツェの街中にあり、ローマやミラノ、ヴェネツィアなどにホテルを展開するバリオーニ・ホテルズの1軒です。歴史ある建物を使い、内装も伝統的なスタイルでまとめることが多いホテル・チェーンですが、ベルニーニ・パラスでもその期待は裏切られません。
建物は15世紀に建てられたもの。78室という小規模ホテルには本格的なビジネスセンターや昼食や夕食がとれるレストランがないなど、施設面では大型ホテルにかないませんが、特に困ることはありませんでした。
客室はクラシカルなスタイル。ヨーロッパらしさを持つホテルの場合、水回りの使い勝手が悪いこともありますが、ベルニーニ・パラスでは機能性においても問題はなく、優雅で快適な滞在を約束してくれます。
また、シニョリーア広場までほんの数十秒という立地の良さなので、観光、食事、ショッピング、ともにたいへん便利でした。 |
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