Today's hotel |今日のホテル Volume.65
Released at 21 Sep. 2004

金沢ニューグランドホテル
デザイン感覚豊かに生まれ変わった古都金沢の老舗ホテル
10年前に訪れた頃の金沢ニューグランドホテルは、コンベンションセンターの隣に位置していることもあって、ビジネス客向きの平凡なホテルという印象でした。
ところが、今年久しぶりに玄関を入った途端、ロビーのデザインや調度品が見事に一新されているのにビックリし、さっそく泊まってみることにしました。
実際、「モダンジャパニーズ」をコンセプトに、落ち着いた雰囲気に仕上げられた1階ロビーを2階から見下ろすと、螺旋階段の曲線と床の市松模様が絶妙にマッチして、デザイン感覚豊かな空間が目にとびこんできます。
しかし、このホテルの売りは、これだけではありません。ブロードバンド無料の客室や、ダブルベッドにロッキングチェアが備えられたシングルルーム、水道から出てくるのはアルカリイオン水等々、居心地を良くする工夫が随所にあるのです。
また、香林坊や尾山神社、武家屋敷にほど近いロケーションを意識して、「女性のお客様には、加賀友禅の着物と、足袋、提灯を無料貸し出し」というサービスも実施中。古都の中心に位置する魅力的なシティホテルに生まれ変わっていました。
金沢ニューグランドホテル
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基本情報
名称: 金沢ニューグランドホテル 同別館アネックス
所在地: 石川県金沢市高岡町1-50
TEL: 本館 076-233-1311 アネックス 076-233-7000
FAX: 本館 076-233-1591 アネックス 076-265-6655
室数: 本館100室 アネックス115室
主な施設: レストラン5 コーヒーハウス バー
URL: http://www.new-grand.co.jp/main.html
プロフィール: 1972年開業。94年別館アネックスを新設。本館は、2002年にモダンジャパニーズをコンセプトに改装し、しゃれたシティホテルに変わった。 英国調のコンセプトを持つ別館アネックスと、2つの顔を持つ。金沢の中心地、香林坊のすぐそばと言う立地は、ビジネス、観光ともに便利。
泊まった部屋: 本館:デラックスシングル ホテルHP1泊室料のみ13,860円(税サ込)
アネックス:ツインルーム ホテルHP1泊室料のみ23,100円(税サ込)
撮影時期: 2004年7月
投稿者: たけお

詳細情報

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床が美しい1階ロビー
1階ロビーは広くはないが、円形と四角形を組み合せたデザインの大理石の床が美しい。チェックインするゲストをわくわくさせるような雰囲気。フラワーアレンジメントは1週間ごとに交換されるとのことで、季節感を高めてくれる。
写真を撮った2階ロビーにはソファーセットが置かれ、ショップとコーヒーハウスがある。
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待ち合わせ、打ち合わせに大活躍
1階ロビーの階段脇には、ピューター(錫製品)のような質感の金属にふちどられた椅子やテーブルがずらっと並んでおり、ビジネスの打ち合わせや、ゲストのくつろぎの場にちょうどよい。
昼間はけっこう人が多く、落ち着かないこともあるが、夜間や朝には宿泊客以外はいなくなるので、螺旋階段の曲線美を見ながらくつろぐのも楽しい。
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珍しいロッキングチェア
宿泊した本館デラックスシングル(喫煙)の室内。20平米という広さは十分と思われ、清掃も行き届いており、家具調度品に古びた部分はなかった。 シティホテルには珍しいロッキングチェアを揺らしながら、TVを見るのもくつろげる。
ブロードバンド無料接続ができるのは9階の禁煙フロアーのみで、その他はダイヤルアップで接続可能。
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幅広のベッドが心地よい
デラックスシングルのベッドは、140センチ幅のセミダブル。狭い部屋も嫌いだが、狭いベッドもイヤなので、これがこの部屋を選んだ大きな理由。マットレスがしっかりしており、枕も寝心地の良いもので、選択は正解だった。
このほか、水道水はアルカリイオン水、トイレは洗浄機能付きなど、豪華ではないが、快適にすごせる心配りを随所に感じた。
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これは?と思った家具
室内で目立つのが写真のアンティーク風の家具。ライティングデスク兼ドレッサーのようだが、引き出しを開けると浴衣が入っていた。 さらにドロワーも兼ねた万能デスクのつもりだろうか。少々疑問の残る家具だった。

(編集注:ホテルHPに掲載されているデラックスシングルと、この部屋のインテリアは相当に異なっています。 禁煙ルームと喫煙ルームの違いと思われますが、実際に予約される際にはホテルにご確認ください。)
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静かなアネックスのロビー
すぐ隣の、金沢ニューグランドホテルの別館、アネックスのロビーも良い。こちらは、英国貴族の邸宅の図書室を模したような空間で、天井が高く、開放感がある。 本館に比べ、ややビジネスホテルっぽいためか、昼間でもほとんど人がいないので、気兼ねなくのんびりできる。
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この人形は?
アネックスのパブリックスペースにあった、帽子をかぶった西洋の男性の人形。実はこれ、男性用トイレの入り口のサインである。隣の女性用トイレには、アルプスの少女ハイジ風の人形があった。 全体の雰囲気にマッチした演出とは言えないが、可愛いからまぁいいかというところ。
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ここは金沢、エレベーターに加賀友禅
エレベーターにも一工夫されている。アネックスのエレベーターは、ご覧の通り、扉が開くと正面に加賀友禅が飾られており、こんなところでも金沢気分を味わえる。
一方、本館のエレベーターの中には、シニアのゲストが腰掛けられるようにと、小さな椅子が置かれていた。
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アネックスのツインルーム
一方、少し前に宿泊したアネックスのツインルームは、カーテンとベッドカバーを華やかにした女性好みのインテリア。清潔かつ快適だが、あまり特徴はない。 こちらは94年オープンで、絨毯などに、ややくたびれが見えるのが残念。
窓からは、隣にあるコンベンションセンター「金沢文化ホール」が見え、正直言って眺望が良いとは言えなかった。
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スペースにゆとりのある室内
アネックスのツインルームは27平米と比較的広めの部屋で、小さいソファ、三面鏡のドレッサーが置かれても、まだゆとりがある。全体として悪くはないが、泊まるなら本館を選んだ方がベターという印象だった。
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重厚なインテリアのフレンチ「ロワ」
本館12階にあるフランス料理のレストラン「ロワ」は、茶系を基調にした重厚な内装。 あちこちに置かれた観葉植物の緑が、重々しさをやわらげて、朝食時にも違和感のない雰囲気をかもし出している。
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古都を眺めながらの朝食
「ロワ」の窓際の席からは、すぐ傍にある尾山神社から金沢城、兼六園へと連なる城下町・金沢が一望できる。 昼間は外も緑、中も緑の明るいレストラン。朝食は、写真の通りの標準的な内容だったが、てきぱきとしたサービスは心地よかった。
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ホテルの外観
加賀百万石の基礎を築いた加賀藩祖前田利家公を祀る尾山神社までは、ホテルから歩いて1、2分の近さである。神社のシンボルとなっている「神門」から眺めた中央の背の高いビルが、金沢ニューグランドホテル。 ホテルからは尾山神社を通りぬけて金沢城公園へ、さらに兼六園までの散策も楽しめる。このロケーションは、やはり魅力である。
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From Editor | 編集後記
東京駅丸の内北口前にオープンした再開発エリア「オアゾ」に、10月1日丸の内ホテルが移転新築してお目見えします。 このプロジェクトのことを知らない頃、ホテルっぽいビルを建てているなと思っていたら、この丸の内ホテルでした。 大正時代に開業して、関東大震災、第二次世界大戦の戦災をくぐり抜けてきたという、長い歴史を持つホテルが、これからどんな歴史をつづっていくのでしょうか。 東京駅を見下ろすビューは、鉄道ファンならずとも見とれてしまいそうですね。くわしくは、http://www.marunouchi-hotel.co.jp/をご覧ください。

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