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Today's hotel |今日のホテル Volume.72
Released at 16 Nov. 2004

おた 里の湯 彩の庄 (あやのしょう)
全室離れ露天風呂付きでリーズナブルな宿
別府をはじめとして、古くから有名な温泉地がたくさんある九州には、近年魅力的な宿が次から次へとオープンしています。 九州へ行こうと思い立った時に調べていくうちに興味をもったのが、この「彩の庄」でした。
全室離れで露天風呂付き、平日なら1人2万円弱という、私の守備範囲にぴったりの料金設定がいちばんの決め手だったかもしれません。
右の写真は宿泊者専用のラウンジにあるサンルームですが、ここでコーヒーや紅茶をいただきながら、他のゲストと語らう楽しいひとときを過ごしました。 部屋付きの露天風呂もよかったのですが、大浴場にあるウェットサウナがとても気持ちよかったのが印象に残りました。
その一方、地の素材を生かした料理はほとんど美味しくいただいたのですが、ものによってかなり味付けが甘く、口にあわないこともありました。 旅先ではその土地でしか味わうことのできない食事が望ましいのですが、この時ばかりは慣れた味が恋しくなりました。
スタッフはつかず離れずの対応で、個人的には好感をもちました。
彩の庄
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基本情報
名称: おた 里の湯 彩の庄
所在地: 熊本県阿蘇郡南小国町小田温泉
TEL: 0967-44-0234
FAX: 0967-44-0343
室数: 14室
主な施設: 食事処 ラウンジ 男女別大浴場
URL: http://www.ayanosho.com/
プロフィール: 今年で開湯24年という新しい小田温泉に、「はなむら」の姉妹館として2001年オープンした。全室離れ露天風呂付きで、アジアンリゾートのヴィラのようなコンセプト。 館内のそこかしこに見られるステンドグラスは英国から輸入したアンティークとのこと。家具調度もほとんどが英国のアンティークで統一されている。サンルーム付きのラウンジがユニーク。
泊まった部屋: にりんそう 2名利用1泊2食1名分休前日料金 20,100円(サなし税込み)
撮影時期: 2004年10月

詳細情報

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期待がふくらむアプローチ
宿は植え込みに囲まれた一角にあり、看板も控えめなので、入り口がわかりにくかったが、スタッフが迎えてくれてほっとした。
エントランスへの短い石畳のアプローチも面白く、これからどんなところに泊まるのか、期待がふくらんできた。
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調理用のストーブがお出迎え
エントランスの正面には、イギリスから輸入したというアンティークの調理用ストーブが置かれている。 新しい建築ながらも、柱に古材を使ったり、アンティーク家具を置くなどして、イギリスの古い田舎家の雰囲気をかもしだしている。
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客室をつなぐ回廊
エントランスロビーからスタッフに案内され、今日泊まる部屋に向かう。 レンガを敷き詰めた中庭を見ながら、木造の屋根がついた回廊沿いを進むと、左手にトップに掲げた写真の白いサンルームがある。
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メゾネットタイプの部屋
可愛らしいステンドグラスをはめこんだドアを開けると、かなり広いたたきを持つ玄関間。右側の扉の向こうが、洗面所と露天風呂。 正面は洗浄機能付きの個室トイレ。左側が和室の居間。2階は板の間のベッドルーム。
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ちょうどよい広さの和室
10畳の和室は、小さな庭に面しており、隣の客室とは塀で隔てられているため、プライバシーは完全に保たれている。お迎え菓子は手作りクッキーだった。
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アンティークのクローゼット
部屋のコーナーに収まっていたアンティークのクローゼット。真ん中の鏡の部分が扉で、中に衣服をかけられる。和室にも違和感のないシンプルなデザイン。
この左側には押入れがあり、布団がしまわれていた。人数が多い時は和室も寝室にするのだろう。押入れのさらに左側には、TVなどが置かれた棚がある。
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かけ流しの部屋付き露天風呂
ここは、全室露天風呂がついていて、24時間いつでも温泉三昧できる。浴槽の中に小さな岩が腰掛けられるように置かれていた。 さらっとしたお湯。温度はかなり高めで、湯量で温度を調節する。
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天窓から星空を見上げる
2階は、木目を生かして壁まで板張りの山小屋風のベッドルーム。広さは8畳くらいか。天窓から星を眺めながら眠りについた・・と書きたいところだが、あいにく曇っていた。 ここにも小さいドロワーがあり、収納に便利だった。ベッドは可もなく不可もなくといった寝心地。
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気に入ったラウンジ
サンルームの奥には、一部2階建てになったラウンジがある。1階正面のカウンターにコーヒーと紅茶が用意されていて、宿泊者は自由に飲むことができる。
小さな額が壁いっぱいに飾られ、いろいろな種類のソファや椅子が置かれている様を見て、以前泊まったスコットランドのB&Bを思い出した。
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満足とは言いがたい夕食
食事処も個室でゆっくりいただける。掘りごたつ形式で足を下ろせるのはありがたい。デザートまで入れて全13品。ほとんどのものは美味しくいただいたが、メインの阿蘇肉豆乳鍋は味が甘すぎて、残念ながらまったく口に合わなかった。 写真左は馬刺し、馬の心臓、川鱒、甘海老のお造り、右は美味だった子持ち山女の塩焼き。
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美味しかった石焼きご飯
和風石焼きビビンバは、めんたいこと特製味噌の辛味に川魚のそぼろの甘味がマッチして、いちばん美味しかった。香の物もハナマルをあげたい。
最後に出されたデザートも4種類から選択できる。石焼きのフルーツはめずらしかった。
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ボリュームたっぷりの朝食
朝食は、素朴な煮物や焼き物が盛られた大皿、漬物の盛り合わせ、サラダなど、なかなかのボリューム。焼き物は鯖と鯵を好みで選んだ。 左上に見えるのは自家製の豆腐。できたては大豆の香りがあって、やはり美味しい。
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マスコットのうさぎ
「彩の庄」には、マスコットのうさぎが5匹ほど飼われている。到着した時にロビーで見かけてびっくりしたのだが、なかなか愛嬌があって可愛い。 食事も個室なので、小さいお子さん連れには喜ばれるのではないかと思った。
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From Editor | 編集後記
木枯らし1号が吹いたとかで、急に晩秋、初冬の気候になってきましたが、いかがおすごしでしょうか。各地で大きな被害をもたらした自然災害に、つい楽しみを自粛してしまいがちです。 被災された方たちへ義援金を送ったり、ボランティアに参加したり、いろいろな応援のしかたがありますが、私はあえて楽しむことで応援したいと思っています。 新潟県中越地震を例に取れば、ネット検索してみると、同じ新潟といっても地震の被害を受けていないところでは通常通り営業しているところがけっこうありました。 もう少し落ち着いたら、雪見を楽しみにそういう所を訪ねてみようと思っています。

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