木造の旧館2階のちょっときしむような廊下を歩いていると、元は何に使っていたんだろうと思うような3畳ほどの小部屋があり、古びたレコードプレーヤーや古時計が置かれ、傷だらけの卓袱台に、懐メロのレコードジャケットやアサヒグラフの昭和特集が並んでいます。
古色蒼然とした大浴場や卓球台のある休憩所がある一方で、和モダンの典型のような貸切露天風呂やイサムノグチの照明器具があったりします。
正直言って、古びた施設は傷だらけ、最近手を入れた所との差が大きい。欠点が多いため、実は紹介するのをためらっていました。
ところが、食事の水準がびっくりするほど高い上に、チェックイン・アウトの時間や食事時間に融通が利く、スタッフの感じも良くて、料金も手頃な10,000円から15,000円(税別)というように、良い所もけっこうある旅館なのです。
新と旧、良い所と欠点の混交を見て、読者の皆さんはどう感じるでしょうか。私はトータルにみて、また行きたい宿だと思いました。地震の影響はなく、アクセスにも問題ありません。新潟を応援する意味も込めてご紹介します。 |
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