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Today's hotel |今日のホテル Volume.82
Released at 08 Feb. 2005

ハイアット・リージェンシー福岡
やかんがきっかけで泊まったホテル
ハイアット・リージェンシー福岡に泊まろうと思ったのは、おしゃれでかわいいデザインのキッチンウェアで知られる、イタリアのアレッシー社のバード・ケトルというやかんがきっかけでした。 バード・ケトルをデザインしたマイケル・グレイブスが「建築家」と紹介されていたので、調べてみたら、ディズニー・ワールドのドルフィン・スワンホテルなどのホテル、美術館、公共のビルなどを数多く手がけており、その中にハイアット・リージェンシー福岡があったのです。
ホテルのHPで見ると、豪華なパブリックスペースが印象的で、客室のインテリアや家具も同じくマイケル・グレイブスがデザインしたとのことでしたので、デザイン・ホテルのはしりを体験しようと思い立ったのです。 実際に泊まってみたら、開業して10年ちょっとたち、少々くたびれた感じが否めませんでしたが、ビストロ風のレストランや落ち着いたロビーラウンジはなかなか感じがよく、手頃な料金で泊まれる、ちょっとおしゃれなホテルとしてご紹介します。
ハイアットリージェンシー福岡
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基本情報
名称: ハイアット・リージェンシー福岡
所在地: 福岡県福岡市博多区博多駅東2-14-1
TEL: 092-412-1234
FAX: 092-414-2490
室数: 248室
主な施設: レストラン バー
URL: http://www.hyattregencyfukuoka.co.jp/
プロフィール: 1993年開業。アメリカの建築家マイケル・グレイブス設計のホテル。博多駅から徒歩7分の距離にありながら、公園とオフィスビルに囲まれた閑静なところにある。
泊まった部屋: シングルルーム 一休.com シングルプラン(1泊朝食付き)13,125円(税サ込み) 
撮影時期: 2004年09月

詳細情報

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独特の外観を持つエントランスだが・・
福岡空港からほんの10分程度で到着したホテルのエントランスは、HPで見た通り、13階建ての円筒形タワーの両脇に6階建ての長方形のビルが両手を伸ばすように車寄せを囲んでいる。
エントランスの巨大なキャノピーの支柱の塗装がはげかけているのが、いかにも惜しい。オープンして10年ちょっと。そろそろお化粧直ししてあげれば、と思った。
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思わず声をあげてしまうほどのアトリウム
まぶしい外光の中、ドアを開けて入ったロビーは少々暗く感じたが、円形のロビーから上を見上げると、列柱が並び、細かい格子ガラスが張り巡らされた、高い天井が圧巻。42メートルの高さがあるという。
列柱はギリシャの神殿を、高いとがった天井はゴシック様式のカトリック教会を連想させた。
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落ち着いた雰囲気のロビー
ロビーには、入り口を入って右側にレセプションがあり、ちょうど向かい側に写真のカフェがある。カフェの奥まったところはバーになっていて、全体に落ち着いた色調でやや重厚な雰囲気。
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ロビーの屋根
ドーナツ状のメイン棟の7階から上の廊下からは、ロビーの屋根にあたる四角錐が見える。設計者は建物全体をスフィンクスをイメージして設計したということだが、これはピラミッドを連想させる。
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目を引くミニロトンダ
ホテルのエントランスからまっすぐロビーを抜けていくと、正面にこの金ピカのオブジェにぶつかる。ミニロトンダという名前がつけられている。ロトンダとは円筒形のこと。
ちょうど結婚式のリハーサルをしていたので、ウェディング用の装置として使われていることがわかったが、そうでなければ、何なのか首をひねっただろうと思う。エンジンなどに使われるシリンダーを思わせ、機械文明の象徴といったところか。
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工場を連想させる格子窓
ミニロトンダは、11階建ての一部ホテルの宴会場になっているオフィスビルのアトリウムにある。これは、円筒形のメイン棟とは反対側から見たミニロトンダ。周囲の格子窓は、ホテルのアトリウム内側と共通したデザインで、古い工場を思わせる。
全体の印象として、円柱、四角錐、直方体の巨大な積み木を組み合わせた建築のように思えた。
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こんなところにも円と四角
エレベーターの内部は、木目を縦と横に使った板張りにまぁるい鏡。建物全体とよく協調したデザインである。
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家具も同じデザイナー
泊まったのは、車寄せの右側に建つ6階建ての四角い棟のコーナーだった。他の部屋よりやや狭いと聞いていたが、20平米に少し足りないくらいだと思われた。大きな窓から陽の光がたっぷり注ぎ、とても明るい。
家具類もマイケル・グレイブスのデザインということで、統一感がある 。
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木目を生かした家具類
部屋の奥から入り口方向を見る。ガラス扉の部分に、お茶のセットなどが納められており、見えないが左隣がクローゼット。手前左には、TVが収納されたアーモアとドロワー。
ホームメイドっぽい素朴なデザインと色合いが日常感いっぱい。最近のデザインホテルよりも親しみやすい感じがした。
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シンプルなデスク
椅子の背もたれの部分の木目づかいがおしゃれなデスクまわり。ネット環境は、最近有料でLAN接続できるようになったようだが、この時はまだダイヤルアップだった。
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バスルームは平凡
バスルームは、ごく普通の仕様でがっかり。シャンプーなどは環境に配慮したディスペンサーを設置している。バスアメニティも特筆すべきものはない。そんな中、なぜかシャワーのハンドルだけは、高級ホテルやリゾートでお目にかかる重厚なタイプだった。
マイケル・グレイブスはトイレタリーもデザインしているようなので、氏の作品を採用したら完璧なのにと思った。
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From Editor | 編集後記
立春も過ぎ、梅の便りも聞かれるようになりました。 暖冬と言われていたにもかかわらず、場所によっては記録的な大雪が降ったりして、寒い冬に早く別れを告げたい今日この頃です。 来週からしばらく旅に出る一方、早々とGWの旅行の手配を終えてしまいました。今年は北国を訪ねる予定。 山桜くらいは残っているでしょうか。

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