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Today's hotel |今日のホテル Volume.98
Released at 14 June 2005

つなぎ温泉 四季亭
女性好みの美味しい宿
角館、乳頭温泉、八幡平を巡り、秋田県から岩手県へと足を伸ばした「みちのく探訪」、最後は盛岡からほど近いつなぎ温泉の四季亭に泊まりました。
ここ四季亭は、料理が美味しいという評判もさることながら、数奇屋造りの外観が自分の好みに合っていたため、いつか訪れたいと思っていた宿の1軒でした。
料理自慢の宿の名に恥じない食事は、期待を裏切らない高水準の逸品ぞろいです。どの皿も丁寧に作られ、意外な素材の取り合わせもあるなど工夫が見られました。見た目の美しさも食欲をそそり、箸を置く暇もないほど美味しくいただきました。
また、館内や客室内のあちらこちらで、女性の視点で工夫されたのではないかと思われる点に気がつきました。宿全体に女性ならではのセンスが光る雰囲気があり、ほどほどの非日常感を感じさせてくれたので、居心地がよかったのかもしれません。これだけ女性を意識しているのですから、あとほんの少し洗練度を高めたら、もっといいのにと思うところもありましたが、それはこれからに期待したいと思います。
今度は、しばらく会っていない女友達と、積もる話をするために泊まりましょうか。
四季亭
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基本情報
名称: つなぎ温泉 四季亭
所在地: 岩手県盛岡市繋字湯の館137
TEL: 019-689-2021
FAX: 019-689-2159
室数: 23室
主な施設: 露天風呂付き男女別大浴場
URL: http://www.shikitei.jp/
プロフィール: 1988年創業の旅館。盛岡の奥座敷つなぎ温泉の一番奥に位置し、静かな環境。数奇屋造りの建物と手入れされた庭が美しい。
泊まった部屋: 302号室 前沢牛堪能プラン 2名利用1泊2食1名分 26,250円(税サ込み)
撮影時期: 2005年05月

詳細情報

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手入れされた庭園
数奇屋造りの玄関を入ると、ローズピンクのカーペットが華やかな印象のロビーが広がる。玄関右側には、大きなガラス窓越しに、日本庭園の築山が眺められるラウンジが設けられている。
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ほのかな香り
ロビーには、小さな水を張ったしつらいがあり、とても和める。生けられた花なのか、お香なのか、ほのかに感じられた香りが、とても心地よかった。
まるで小さなせせらぎを渡る橋のような数段の階段を上がり、客室へのエレベーターに向かう。
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室内も粋な造り
泊まったのは、302号室あじさいの間で、ちょうど玄関の上にあたる。外観同様、室内もシンプルながら品のある造りになっており、部屋に入った瞬間気に入った。
ドアを開けると広いたたきがあり、右手に内湯と洗浄機能付きの個室トイレ、向かい合わせに洗面所と冷蔵庫がある。10畳の和室に2畳ほどの広縁が付いている。
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TVが目立たない
広縁の隣に明り取りの障子がついた一角があり、TVが置かれていたが、粋な造りの部屋の雰囲気を壊さず、いいと思った。旅館でもホテルでも、家具調度類の置き方によって、ずいぶん印象が変わることを改めて感じさせた。
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残念な眺め
この部屋から見えるのは、崖くずれ防止のために作られたコンクリートの壁と赤茶けた土だったのは残念。桜の苗木を植え始めているので、ん十年たったら少しは見映えがよくなるかもしれない。
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部屋にマッチした調度
座卓の横に置かれた四角い箱は、引出しにお茶の道具やグラス類が収められ、ポットがセットされ、キャスターまでついた「移動式水屋?」。色も座卓とマッチした渋い色合いなので、存在感を主張することがない。こうした工夫は、女性ならではの視点によるものではないかと推察された。
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共同セイフティボックス?
クローゼットの下には、可愛らしいキーのついた黒い箱が置いてある。これは、おそらくグループで来たゲストが、個々に貴重品をしまうために用意された、共同セイフティボックスではないかと思った。キーも色違いになっているので、間違うこともないだろう。
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バスアメニティ考
ここ数年、旅館に泊まる機会が多くなったが、ホテルと比べてがんばってほしいのが、バスアメニティ。タオルの質も含め、まだまだ差別化の道はたくさん残っていると思う。
四季亭では、左手前にあるハンドタオルの置き方や歯ブラシ立てなどに、ちょっとした細やかさを感じさせる工夫があると思った。
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内側でも露天の雰囲気を味わえる大浴場
3階にある女性用の大浴場。全面ガラスのおかげで、内湯に入っていても、露天気分が味わえる。宿の裏山に住んでいるのか、とてもきれいな野鳥を見かけた。泉質は単純硫黄泉とのことだが、あまり硫黄の匂いはしなかった。さらっとしたお湯で、温度も程よい。脱衣場もきれいで清潔感があふれていた。
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目も舌も楽しませる創作会席
前沢牛堪能プランには、先附などは量を少なめにして、メインを楽しんでもらおうという意図が感じられた。どの品も、正統な方法で丁寧に調理されており、そのうえオリジナルな工夫を加味している。
蛍イカの酢味噌和えが上品。お造りもいい素材を使っていた。
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素材がいい!
前沢牛堪能プランは、事前にステーキかしゃぶしゃぶ、すき焼きの中から選んで予約しておく。すき焼きをチョイスしたが、運ばれてきた肉の量にびっくり。2人前で400グラム以上あったのではないだろうか。上品な割り下が前沢牛の旨味を引き出し、文字通り堪能した。
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宣伝はむずかしい
この宿にはいい点がたくさんあって、ほんとうにおすすめなのだが、座卓のすぐそばに土産物の広告が目立つように置かれているのはいただけない。
どこでも迎え菓子や食卓に出す佃煮などをショップで扱っているが、もう少しさりげなくアピールすることはできないのだろうか。
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寝心地のよかった布団
部屋食なので、食後の片付けが終わると、係りの人が布団を敷きに来る。
旅館ではなかなか寝心地のよい布団に遭遇しないのだが、敷き布団は硬すぎず柔らかすぎず、ダウンの掛け布団とともにぐっすり眠れた。
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上品な朝食
夕食が会席でも、朝食は素朴な惣菜料理が並ぶといったところばかり経験していたせいかもしれないが、四季亭の朝食はとても洗練されているように感じた。地ものや季節の素材を活かし、夕食同様、丁寧に作っていることがよくわかる高水準の朝食。
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From Editor | 編集後記
サッカー話が続いて恐縮です。祝!日本代表W杯ドイツ大会出場決定。 ともかくうれしいの一言ですが、今月はコンフェデもあるし、ユースの方も気になるしと、サッカーから目が離せない発行人でした。

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