5年ほど前からずっと行きたいと思っていたプラハ行きを実現した背景には、フォーシーズンズ・ホテル・プラハの存在がありました。
ヨーロッパの中ほどに位置するプラハは、中世から現代に至るまで、戦争などによる大きな破壊を免れた数少ない都市で、世界遺産にも指定されています。石畳の道の両側に軒を連ねる建物は、さまざまな時代の文化を反映した、いずれも歴史的建造物ばかり。
実際、FSもバロック、ルネッサンス、ネオ・クラシックの建築を地下でつないで1軒のホテルになっています。ホテルに1歩足を踏み入れると、FSならではの雰囲気に包まれ、初めての土地でも安心感が広がります。そう、このなじんだ感覚が好きで、このホテルを選ぶのです。
スタッフの対応は、資本主義体制に移行してまだ間もないせいか、さすがFSと思わせるところと、サービスすることに慣れていないところがありますが、一生懸命さは伝わってきました。
事前に出した部屋の備品についてのリクエストの手紙に対し、丁寧な返事が返ってくるのは、FSレベルのホテルなら当たり前かもしれませんが、やはり信頼感が生まれ、行く前から好感が持てました。
夏はほんとうに観光客があふれていますので、静かに過ごしたいのであれば、避けたほうが良いでしょう。また、1年を通して、往時の宮廷劇場などで数々の音楽イベントが開催されていますので、音楽好きの方には、おすすめのデスティネーションです。 |
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