東京都心のホテルにリーズナブルな価格で気持ちよく滞在したい。そう思ったときに上野にあるソフィテル東京を選んだのは、以前ここのレストランで食事をしたことがあり、味や雰囲気の良さ、パブリックスペースのデザインのすばらしさなどに好感をもっていたからです。
ソフィテル東京は、ホテル西洋銀座などを設計した建築家菊竹清訓氏による特異なデザインで有名。26階建てでたった83室、1フロアーに最大4室という数字からわかるように、決して大きくない縦長のビルは、金属とコンクリートでできた巨大な樹木のようにも、都市を見下ろしている怪獣の骨格のようにも見える、他に例のないデザインの建物です。
実際に泊まってみると、目立つのは、「フレンチシックのブティックホテル」といコンセプトにふさわしい落ち着いたインテリアや、館内装飾の見事さです。特に、写真や絵、鏡を上手に使った装飾は、フランス的なエスプリを感じさせます。
今回は、19階の公園側のデラックスツインに宿泊しましたが、不忍池や上野の森を見下ろす客室からの眺めがすばらしく、快適にすごせました。朝食は、ビュッフェといいつつ、卵料理やパンケーキ、フレンチトーストなどを席でオーダーするスタイル。品揃え、味ともに、期待を裏切らない水準でした。
派手な建物とは対照的に、ホテルの中は静かで隠れ家的雰囲気。まさにオトナのホテルです。上野公園内には、博物館・美術館・コンサートホールが集中しており、こうしたイベントを楽しむ拠点としてもおすすめです。 |
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