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Volume.104
Released at 02 Aug. 2005 |
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88 新天地 (88 Xintiandi)
上海の過去と現在の融合を楽しむホテル |
上海は過去と現在が共存、融合している都市です。その象徴的な場所の一つが、今回泊まった88新天地のある再開発地域でしょう。
20世紀初頭に、動乱で逃げてきた難民を住まわせるためにイギリスの技師の協力のもとで、数多く建てられたのが始まりといわれる「石庫門住宅」を改築して、一大ショッピングモールにしたのです。石庫門とは、煉瓦塀で囲った住宅の入り口に作られた石の門のことで、今では、レストランの粋な窓枠や、ブティックのショーウィンドーに変身していました。
そんなテーマパークのようなショッピングモールの中にある、サービス・アパートメントが88新天地です。インテリアもしゃれていて、最新のファシリティ完備のこのホテルの一番の魅力は、夜遊びするところがすぐそばにあることです。水準の高いレストランや気のきいた商品をそろえたショップなど、歩いているだけでも楽しくなります。上海の庶民生活レベルからはかけはなれた非日常空間は、比較的裕福そうな地元の人たちや世界各国の人たちで、夜遅くまでにぎわっていました。
地下鉄1号線の黄陂南路駅から徒歩で10分ほどなので、市内各方面への移動も便利なことも魅力です。また泊まってみたいホテルの1軒になりました。 |
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名称: |
88 新天地 |
所在地: |
380 Huang Pi Road, Shanghai, China 200021 |
TEL: |
+8621-5383-8833 |
FAX: |
+8621-5383-8877 |
室数: |
53室 |
主な施設: |
ラウンジ プール ジム |
URL: |
http://www.88xintiandi.com/ |
プロフィール: |
2002年開業。1920年代頃盛んに建てられた「石庫門」と呼ばれる市民の共同住宅を改造し、ブティックやレストラン・バーなどを集積した、ショッピング・モール新天地の一角にある、エグゼクティブ向けのサービス・アパートメント。 |
泊まった部屋: |
1ベッドルーム・スイート 1室室料朝食込み週末プラン 258米ドル(税サ別) |
撮影時期: |
2005年07月 |
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こじんまりしたロビー
ガラスドアを抜けると、すぐ左手に水を張った甕が置かれ、正面にカサブランカが飾られ、奥にいかにも中国風の間仕切りが見えた。
左手にレセプションがあり、英語と多少日本語のわかるスタッフがいる。セキュリティも常にドアのところにいて、安心できる。 |
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3階のラウンジ前
ホテルの建物は、ほぼ90度に開いた扇形をしており、3階から7階まで、真ん中に吹き抜けのホールのまわりに廊下をめぐらし、廊下の外側に客室を配している。3階には、朝食やアフタヌーンティーなどが供されるラウンジがある。
これは、そのラウンジ前にしつらえられたお休み処。さまざまな形をしたソファが置かれ、1脚だけ赤を入れて、なかなか絵になる風景。 |
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ラウンジ内
ラウンジは宿泊者だけが利用できる施設で、小さめのダイニング・テーブルとソファが、けっこう狭い間隔で置かれている。
朝食はビュッフェスタイルで、卵料理はその場で作ってくれる。洋食と中華粥を試してみたが、味は平凡だった。 |
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公園を見渡すテラス
ラウンジから出られるテラスはかなり広く、目の前に人工池のある公園と周囲の高層ビルを眺められる。白いパラソルが並び、リゾート気分を出しているが、この日は朝から暑くて、とてもオープンエアのもとで朝食を摂るような状況ではなかった。 |
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コーナーにある1ベッドルームスイート
泊まったのは、ショッピングモールを見下ろす角部屋で、70平米ほどの広さのスイート。リビングは、正面にレストランが向かい合っていて、完全なプライバシーを確保できるわけではない。
このタイプの部屋は各階に1室ずつで、かつ同じ位置にあるとのことで、ルームチェンジを断念したが、それほど見られている感じはしなかった。 |
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適度なアジアンテイスト
部屋の構造は、入り口(写真右のドア)を入ると、右側にバスルーム、正面にベッドルーム(開いているドア)、左側にリビングとライティングデスク、キチネットがある。
ところどころに、中国や東南アジアの伝統文化のテイストをちりばめ、モダンな中にも上海にいることを意識させる。 |
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センスのよい家具調度類
色調はグレーをメインカラーにして、木製の家具調度類をあしらうことで、温かさを感じさせている。卓上にはウェルカム・フルーツが用意されていた。 |
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最先端のビジネス対応
大きなライティングデスク周辺には、無料のブロードバンド接続をはじめ、細かな文房具まで、きめ細かにビジネス対応がなされている。CD、DVDプレーヤーも完備された、40チャンネル以上のケーブルTVも。奥に見えるのは、2人分の大きなクローゼット。 |
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IHヒーターもあるキチネット
ライティングデスクの右側には、カウンター式のキチネットがある。
簡単な調理ができるよう、調理器具や食器も用意されている。コンロはガスではなく、IHヒーター。水道水は飲料に適さないため、用意された蒸留水を使う。 |
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上海の過去と現在を眺められる窓
ここは、キングベッドオンリーのホテル。リビング側とは90度異なる方角に開いた窓からは、新天地の復元された石庫門住宅の屋根の連なりと、どれも高層のオフィスビルや住宅が眺められる。
ベッドは固めだが、寝心地はよかった。こちらにも大きなクローゼットがあり、バスローブとスリッパが用意されていた。 |
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生活感を感じた深めのシンク
居心地のよいバスルーム全盛の最新のホテル事情からすると、ここは特に個性的ではない。
ドア正面にトイレがあり、右側に洗面スペース、左側にバスタブ。バスアメニティはアイグナー。
シンクは深めで、簡単な洗濯ができるような造りになっていて、やはりここはアパートメントなのだという気がした。 |
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上海のエネルギーを感じる
リビングルームには小さなベランダがついていて、新天地に集う人々のにぎわいが、手に取るように眺められる。泊まったのが週末だったこともあり、深夜まで人通りが絶えなかった。
窓を閉めれば、それほど気にならないが、けっこうにぎやかなので、静かな環境で滞在したい場合には避けた方がよいかもしれない。 |
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ホテルの外観
ショッピングモール側から見たホテルの外観。2階にはショップやレストランが入っている。
一番狭いといっても40平米以上はある、スーペリアの部屋が並んでおり、泊まった1ベッドルームスイートは、左端のコーナーにある。 |
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上海の浅草仲見世・・豫園
上海には初めて訪れたので、信じられないほど安いタクシーをよく使った。中国語が話せないなら、ホテルのドアマンに通訳してもらうと便利。
16世紀に造園されたという豫園は、人が多すぎて見学を断念したが、もうひとつの目的である小籠包は、日本人も多く訪れるらしく、日本語で「豚?蟹?」と聞かれ、無事注文できた。びっくりするほど美味しいとは思えなかったが、すばやい手さばきで種を包む光景にはしばらく見とれてしまった。 |
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