台湾中央部の景勝地日月潭に2003年グランドオープンしたTHE
LALUに泊まってみようと思ったのは、台湾に住む知人から「今、台湾ではLALUが一番」と聞いたのがきっかけでした。
もともと、アマヌサ(バリ島)、アマンサラ(カンボジア)などを手がけた著名な建築家ケリー・ヒルの設計であることにも興味がありました。
実際に泊まってみて、一番感動したのは、日月潭を見下ろす崖の中腹に作られた部屋から一望できる湖の眺めでした。晴れ上がったかと思うと霧がかかり、時には一寸先も見えなくなってしまう変化の妙。光とともに色を変えていく山や湖の美しさ。客室のベランダから眺める風景は、リアルな環境映像を見るがごときでした。
宿泊した1ベッドルーム・スイートは、台湾的要素をふんだんに取り入れたモダンなデザイン。オープンなバスタブやレインフォレスト・シャワーなど、南国のリゾートにふさわしい仕様が備わっている一方で、巨大な壺や睡蓮の花が台湾を演出しています。近代的設備が完備した約70平米の部屋が、一番狭いカテゴリーに属しているのですから、プライベート空間の充実には、問題が見あたりません。
サービスの洗練度やスタッフの語学能力、レストランの充実度などでは、アマン・リゾーツに及びませんが、何よりも感動的な眺めが魅力的なTHE LALU。台湾新幹線の開通により、現在台北から3時間半かかる足の便が改善されれば、より訪れやすくなるリゾートだと思います。 |
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